本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。
スチーム式加湿器は、衛生管理のしやすさや加湿力で人気があります。しかし、「電気代が高いと聞いて購入を迷っている」「毎晩使ったら1か月でいくらになる?」と不安な人も多いでしょう。
結論からいうと、スチーム式加湿器の電気代は、ヒーターを使わない気化式や超音波式より高くなりやすいです。象印の2026年モデルを31円/kWhで単純計算すると、加湿時は1時間約9.5~14.0円。1日8時間を30日使うと約2,269~3,348円が目安になります。
ただし、これは定格消費電力で連続加湿した計算です。実際には、最初の湯沸かし、再沸騰、部屋の湿度に応じた自動停止、室温などで料金が変わります。また、小さい機種を選べば必ず節約になるわけではなく、部屋に対して能力が不足すると長時間運転になりやすいため、対応畳数を優先することが大切です。
この記事では、象印 EE-DG35・EE-DG50・EE-TC60の電気代を1時間・1日・1か月で計算し、気化式との差、料金が変わる理由、無理なく節約する方法を解説します。
結論:1時間約9.5~14.0円、1か月約2,269~3,348円
| 機種 | 加湿時の消費電力 | 1時間 | 1日8時間 | 30日 | プレハブ洋室 |
|---|---|---|---|---|---|
| EE-DG35 | 305W | 約9.5円 | 約75.6円 | 約2,269円 | 10畳まで |
| EE-DG50 | 410W | 約12.7円 | 約101.7円 | 約3,050円 | 13畳まで |
| EE-TC60 | 450W | 約14.0円 | 約111.6円 | 約3,348円 | 17畳まで |
電力料金目安単価31円/kWhで、加湿時の定格消費電力が続くものとして計算し、小数第2位を四捨五入しています。最初の湯沸かし、再沸騰、自動運転による停止時間は含めていません。実際の電気料金は電力契約、運転モード、室温、湿度、部屋の構造などで異なります。
部屋が10畳以内でEE-DG35の能力が足りるなら、EE-DG50を同じ時間使う単純計算より1か月約781円、EE-TC60より約1,079円低くなります。ただし、広い部屋で小さい機種を強運転し続けると、湿度が上がりにくく、期待したほど節約できない可能性があります。
電気代の計算方法
家電の電気代は、次の式で計算できます。
消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電力料金単価(円/kWh)
たとえば、加湿時410WのEE-DG50を1時間使う場合は、次の計算です。
410W÷1,000×1時間×31円=12.71円
同じ条件で8時間なら約101.7円、毎日8時間を30日続けると約3,050円になります。電力料金単価は契約先や料金プランで異なるため、自宅の単価が分かる場合は31円の部分を置き換えて計算してください。
使用時間別の電気代
| 機種 | 1日4時間 | 1日8時間 | 1日12時間 | 8時間×30日 |
|---|---|---|---|---|
| EE-DG35(305W) | 約37.8円 | 約75.6円 | 約113.5円 | 約2,269円 |
| EE-DG50(410W) | 約50.8円 | 約101.7円 | 約152.5円 | 約3,050円 |
| EE-TC60(450W) | 約55.8円 | 約111.6円 | 約167.4円 | 約3,348円 |
就寝中の8時間だけでも、毎日使えば1か月で2,000~3,000円台になります。朝と夜に合計4時間なら、単純計算の月額はEE-DG35が約1,135円、EE-DG50が約1,525円、EE-TC60が約1,674円です。
在宅中ずっと使う場合は、連続運転より自動加湿を利用し、湿度が十分な時間に運転を止めるほうが無駄を減らしやすくなります。
最初の湯沸かし時は985W
EE-DG35・EE-DG50・EE-TC60は、いずれも湯沸かし立ち上げ時の消費電力が985Wです。加湿時の305~450Wより大きいため、運転開始直後は消費電力が上がります。
ただし、985Wで動く時間は、水量、水温、室温などで変わります。公式仕様には湯沸かし時間を固定した電気代が示されていないため、「毎回○円」と一律には計算できません。
参考として、985Wが10分続くと仮定した場合は約5.1円、20分なら約10.2円です。これは実際の湯沸かし時間を示すものではなく、消費電力から求めた仮定の金額です。
スチーム式の電気代が高くなりやすい理由
水を沸騰させるためヒーターを使う
スチーム式は、水を加熱して蒸気を発生させます。ヒーターを使わない方式より消費電力が大きく、気温が低い時期に長時間使うほど電気代の差が出やすくなります。
加湿を続ける間も再加熱が必要
最初に水を沸かして終わりではなく、蒸気を出し続けるために加熱します。設定湿度へ達すれば自動運転で停止する時間がありますが、乾燥が強い部屋では運転時間が長くなります。
換気やすき間で湿気が逃げる
換気量が多い、ドアを頻繁に開ける、天井が高い、吹き抜けがあると、加湿した空気が外へ逃げやすくなります。適用床面積以内でも、住宅条件によって必要な運転時間は変わります。
気化式と比べるとどのくらい違う?
パナソニックの2026年モデルFE-KF07Dは、ヒーターレス気化式で、強運転時の消費電力が11W。メーカー公表の電気代は1時間約0.35円、1日8時間を30日使って約84円です。
一方、今回計算したスチーム式3機種は、同じ8時間×30日の単純計算で約2,269~3,348円です。方式の違いによる電気代は大きいといえます。
| 方式・代表例 | 消費電力 | 1時間 | 8時間×30日 |
|---|---|---|---|
| 気化式 FE-KF07D・強 | 11W | 約0.35円 | 約84円 |
| スチーム式 EE-DG35 | 305W | 約9.5円 | 約2,269円 |
| スチーム式 EE-DG50 | 410W | 約12.7円 | 約3,050円 |
| スチーム式 EE-TC60 | 450W | 約14.0円 | 約3,348円 |
加湿能力、運転方式、製品構造が異なるため、消費電力だけの比較です。FE-KF07Dの料金はメーカー公表値、スチーム式3機種は31円/kWhによる単純計算です。
スチーム式は電気代が高い代わりに、水を沸騰させる衛生管理のしやすさ、フィルター不要の製品、安定した加湿力を選びやすいメリットがあります。方式ごとの違いは、スチーム式と超音波式加湿器の比較でも詳しく解説しています。
電気代が実際の請求額と違う理由
自動加湿では運転と停止を繰り返す
室内の湿度が設定に達すると、ヒーターが停止または運転を調整するため、定格消費電力が8時間ずっと続くとは限りません。反対に、換気量が多い部屋では加湿が続き、単純計算に近づく場合があります。
湯沸かしと再沸騰がある
運転開始時は985Wで湯沸かしを行います。水温が低い、満水に近いなどの条件では、湯沸かしに必要な時間が変わります。途中で給水すれば、再び水を温める電力が必要です。
電力料金単価が家庭ごとに違う
本記事は31円/kWhで計算していますが、実際の料金単価は電力会社、契約プラン、使用量、時間帯、燃料費調整額などで異なります。請求書や契約画面にある実際の単価で計算すると、より自宅に近い目安になります。
スチーム式加湿器の電気代を抑える7つの方法
1.部屋の広さに合う機種を選ぶ
10畳以下ならEE-DG35、13畳以下ならEE-DG50、17畳以下ならEE-TC60が目安です。大きすぎる機種は消費電力が増え、小さすぎる機種は湿度が上がらず長時間運転になりやすいため、対応畳数を優先します。
2.連続運転ではなく自動加湿を使う
湿度センサーを利用する自動加湿なら、設定湿度に合わせて運転を調整できます。乾燥していない時間まで強運転を続けるより、過加湿と無駄な電力を抑えやすくなります。
3.湿度を上げすぎない
必要以上に高い湿度を目指すと、運転時間が延びるだけでなく、窓や壁の結露につながります。製品の湿度表示や別の湿度計を確認し、快適さと結露の状態を見ながら調整してください。
4.使用する部屋のドアを閉める
開放した廊下や隣室まで加湿しようとすると、必要な加湿量が増えます。使用する部屋を区切ると、設定湿度へ到達しやすくなります。ただし、感染症対策や燃焼暖房器具のために必要な換気は省かないでください。
5.必要な時間だけタイマーで使う
就寝前から朝まで、在宅時間だけなど、生活に合わせて入・切タイマーを使います。外出後や起床後の消し忘れを減らせます。
6.窓の結露を放置しない
結露が増えるほど加湿している場合は、設定を弱める、運転時間を短くする、置き場所を変えるなどを検討します。結露はカビや建材への影響につながるため、「多く加湿するほどよい」とは限りません。
7.水あかを定期的に洗浄する
内容器にカルキや水あかが付いたまま使わず、取扱説明書に従ってクエン酸洗浄を行います。洗浄による節約額は一律に示せませんが、正常な状態で安全に使い続けるために必要です。
やってはいけない節約方法
- 説明書で認められていない熱湯を入れて湯沸かしを短縮する
- 蒸気の吹出口や吸気口をふさぐ
- 水道水以外の液体、アロマオイル、除菌剤を直接入れる
- 必要な換気まで止める
- 延長コードや電源タップで無理に配線する
スチーム式は湯沸かし時に大きな電力を使います。定格15A以上の壁コンセントへ単独で接続し、製品の取扱説明書に従ってください。誤った方法で数円を節約するより、安全に使うことを優先しましょう。
部屋の広さ別におすすめ機種を選ぶ
10畳までならEE-DG35
EE-DG35は加湿時305W、定格加湿能力350mL/hで、木造和室6畳・プレハブ洋室10畳までが目安です。寝室や個室で能力が足りるなら、3機種の中で消費電力を最も抑えられます。
象印 EE-DG35の最新価格・在庫をAmazonで確認する
13畳までならEE-DG50
EE-DG50は加湿時410W、定格加湿能力480mL/hで、木造和室8畳・プレハブ洋室13畳までが目安です。4.0Lの容量と、強約8時間・中約16時間・弱約32時間の長時間運転が特徴です。
EE-DG35との詳しい違いは、EE-DG35とEE-DG50の比較記事をご覧ください。
象印 EE-DG50の最新価格・在庫をAmazonで確認する
17畳までならEE-TC60
EE-TC60は加湿時450W、定格加湿能力600mL/hで、木造和室10畳・プレハブ洋室17畳までが目安です。3機種の中で電気代は高くなりますが、広いリビングやLDKで13畳モデルでは能力が足りない場合に向きます。
音・カルキ・使い勝手も確認したい人は、象印 EE-TC60の口コミ・注意点も参考にしてください。
象印 EE-TC60の最新価格・在庫をAmazonで確認する
よくある質問
スチーム式加湿器を一晩使うといくらですか?
8時間の単純計算では、EE-DG35が約75.6円、EE-DG50が約101.7円、EE-TC60が約111.6円です。最初の湯沸かしと再沸騰、自動停止によって実際の料金は変わります。
24時間つけっぱなしだといくらですか?
定格消費電力が24時間続く仮定では、1日あたりEE-DG35が約226.9円、EE-DG50が約305.0円、EE-TC60が約334.8円です。30日では約6,808~10,044円になりますが、実際は給水、自動運転、停止時間があるため単純計算どおりとは限りません。
弱運転なら電気代は何分の1になりますか?
メーカー公式仕様では、加湿時の消費電力が機種ごとに示されていますが、強・中・弱それぞれの時間平均消費電力は公表されていません。「弱なら強の半分」といった計算はできないため、実際の使用量は電力計や電力会社の時間別データで確認してください。
水を少なく入れれば節約できますか?
湯沸かしに必要な時間は水量で変わりますが、給水回数が増え、そのたびに水を温め直す可能性があります。必要な運転時間に合う量を入れ、満水線を超えないようにしてください。
スチーム式を選ばないほうがよい人は?
電気代を最優先する人、熱い蒸気や内部の熱湯を安全に管理できない家庭、湯沸かし音が気になる人には、気化式や超音波式も候補です。方式ごとの衛生面と手入れも含めて比較しましょう。
まとめ
- スチーム式加湿器の電気代は、加湿時1時間約9.5~14.0円
- 1日8時間を30日使う単純計算では約2,269~3,348円
- 最初の湯沸かしは985Wで、実際の料金には湯沸かし・再沸騰も影響する
- 自動加湿、タイマー、適切な対応畳数で無駄な運転を減らす
- 10畳ならEE-DG35、13畳ならEE-DG50、17畳ならEE-TC60が目安
電気代だけなら気化式が有利です。一方、スチーム式には、水を沸騰させる衛生管理のしやすさ、フィルター不要の製品、安定した加湿力というメリットがあります。料金と手入れのどちらを優先するかを決め、部屋の広さに合う機種を選びましょう。
調査方法と参考情報
消費電力、加湿能力、対応畳数、連続加湿時間は2026年9月21日に、象印とパナソニックの公式商品ページで確認しました。電気代は31円/kWhで単純計算しています。実際の料金は、最初の湯沸かし、再沸騰、自動運転、室温、湿度、住宅条件、電力契約によって変わります。


